池井戸潤さん原作の「陸王」の放送がついに始まりましたね。
初回の視聴率が14.7%と、好調な滑り出しです。
池井戸潤さんといえば、下町ロケットや半沢直樹のドラマが大ヒットでしたね。
陸王も「倍返し」のような流行語が生まれるのかもしれません。
倍返しのような強烈なパンチはありませんが、ドラマのカギとなる「シルクレイ」が気になります。
新製品の開発に使用するソールに使う素材らしいのですが、どんな特殊素材なのか気になります。
そこで、ここではシルクレイについて調べてみました。
目次
リアルに足袋の老舗メーカーが倒産していた!
昔と違って、今では和装する人が少ないですよね。
普通の生活を送っている人であれば、結婚式や成人式などの特別なイベントのとき以外で和装することはないでしょう。
和装をしないので、足袋をはくこともありません。
浴衣を着ることはあっても、素足に下駄ですからね…
足袋の需要が減っていくと、当然のように足袋を作っている会社の経営は苦しくなっていきます。
足袋の製造販売だけじゃ生き残っていけません。
実在の話であれば、足袋メーカーの老舗のフクスケがそうでしたね。
2003年に倒産しますが、伊勢丹の伝説のバイヤーを引き抜いたり、人気モデルの海老ちゃんや押切もえちゃんとコラボして生き残りをかけていきます。
今では百貨店やショッピングモールなどの服飾品売り場には、必ず福助の製品が置いてありますよね。
一時は倒産した会社なんて見る影もなく、復活しています。
ドラマに出てくる倒産寸前の老舗足袋会社「こはぜ屋」の起死回生の策は、新しいシューズの開発ですよね♪
「陸王」はこはぜ屋が開発していくマラソン足袋の名称です。
ランナーが故障しないソールでシューズを作りたい!
マラソンの強いケニアの選手や、オリンピックに出場経験のあるアスリートは「足の中央で着地するミッドフット着地」もしくは「つま先に近い部分で着地するフォアフット着地」を採用しているそうです。
ですが、ソールの厚い一般的なランニングシューズの場合、踵から着地してつま先で蹴る走り方になります。
この走り方は膝を痛め、ランナーが故障しやすいそうです…
マラソンに強いアスリートと真逆の走り方で、しかも故障が多い。
そういえば、ライバルのアトランティス社のシューズの底は分厚いソールですよね。
こはぜ屋は「ケガや故障をしにくい、ミッドフット着地が実現できるシューズ」をコンセプトに、マラソン足袋「陸王」の開発に取り組んでいきます。
相反する2つの問題
ですが、早速問題が起こります。
生ゴムの靴底は繊細で、ソールを薄くすると衝撃が足にダイレクトに響いて痛くて耐えられず、長時間走ることができません。
素肌に近い感覚で走ることができ、ミッドフット着地できるメリットと、足の痛みを感じるデメリット。
この相反する2つの問題を解決しなければいけません。
シルクレイはホントにあるの?どんな素材?
そこで登場するのが新素材の「シルクレイ」です。
過去に2度に渡って不渡りを出して倒産した飯山産業(原作の小説ではシルクール)が製造し、特許を持っている素材が「シルクレイ」なんです。
飯山産業の地元である群馬県の「くず繭」を利用した特殊素材がシルクレイで、くず繭を使うので製造コストが安くすみ、ゴムのような適度な弾力と硬さがあるんだとか。
軽くて加工しやすいので、シューズのソールになる理想の素材なんです。
このシルクレイ、実際に存在する素材なのでしょうか?
シルクは繭(まゆ)。
レイはハワイのレイ(花輪)や、イタリア語で「あなた」という意味があるのですが、しっくりこないですよね…
調べてみたところ素材辞典にもどこにも出てきません。
特許情報プラットフォームで、物語に出てくる特許第3274415号とシルクレイを調べてみましたが、ヒットしませんでした。
どうやら小説の中のフィクションの造語の素材のようですね。
シルクレイの特許技術はいくらなの?
シルクレイの特許を持っている零細産業の飯山産業と、倒産寸前のこはぜ屋。
飯山産業は少しでも高くシルクレイを売りたい、こはぜ屋は少しでも安くシルクレイを手に入れたい。
飯山産業の飯山は「年間5,000万円払えば使わせてやる」とふっかけ、こはぜ屋の宮沢はそれに食い下がります。
シルクレイの特殊加工技術と製造ノウハウは、このまま闇に埋もれたまま終わってしまうのか…
シルクレイを巡る駆け引きもドラマの見どころです♪
この2つの会社が強力しあってシューズを開発していくのでしょうか?
それとも、決別してしまうのか…
それは、ドラマを見てのお楽しみです!
陸王のシルクレイって何?まとめ
ドラマのストーリーが緻密すぎて、シルクレイも本当に実在する素材のように思えてきますよね。
こんな素材があれば、足に密着した軽くて走りやすいシューズが開発できるのに!とリアルに思ってしまいました。
くず繭から作られているので、製造コストが抑えられるのも良いですよね♪
陸王の開発に再起をかける「こはぜ屋」を応援しながらドラマを見ていきたいと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
12/24追記:
ついにクリスマスイブの日に陸王の最終話の放送が終わってしまいましたね…
転機を迎えたこはぜ屋は、無事に復活できたのでしょうか??
茂木はもう1度「陸王」を履いてくれるのか?!
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