RSウイルス感染症って?症状や治療法は?赤ちゃんは肺炎の恐れも!

つい先日、珍しく風邪をひいてしまいました。
まだ9月なのに体力が落ちたものだなぁ、と思っていましたが今年は風邪の流行が早いようですね。
もう既にインフルエンザで学級閉鎖になったところもあるようです。

国立感染症研究所の発表によると、今年は乳幼児が感染すると肺炎の恐れのある「RSウイルス」が急増中で、感染している患者数が過去最高になっているそうなんです。

 

このRSウイルスは乳幼児が感染しやすく、ほとんどの子供が2歳までにかかると言われています。
1歳未満の赤ちゃんの場合は肺炎になる恐れもあるので、両親や周りの方のケアが必要です。
妊婦さんも場合も胎児への影響が心配ですよね…

 

そこで、ここではRSウイルス感染症の予防法や、治療法についてご紹介していきます。

RSウイルス感染症を防ぐにはどうすればいいの?


出典:www.niid.go.jp

毎年冬になると風邪が流行しますよね。

風邪の原因になるウイルスは数百種類あると言われており、その1つがRSウイルスです。
グラフを見ても分かるように、10月から感染する人が増えはじめ11月~12月に流行のピークを迎えています。

 

でも今年は9月の時点で、調査開始以来最多となっているんです。
感染しないように早めの対策を心がけていきましょう!

 

乳幼児がRSウイルス感染症になるとどうなるの?

RSウイルスは乳幼児がかかりやすいウイルスです。
厚生労働省の資料によると、2歳までにほぼ100%の乳幼児がRSウイルスに感染するとされています。
なんどもRSウイルスに感染することによって体内に免疫ができ、徐々に免疫が高くなっていきます。

 

残念ながら、母体からの抗体では感染を防げないそうです。
抗体がないので、保育園や幼稚園で一気に感染が流行し、集団発生する場合もあります。

感染すると肺炎や気管支炎などを起こす恐れがあり、1~3%の割合で重症化するとも言われています。
恐いですよね…

 

生後1ヶ月未満の赤ちゃんの場合は、さらに細心の注意が必要です。
無呼吸になり、突然死に至ることもあるからです。

風邪のような症状のある人は、赤ちゃんに近づかないようにしましょうね。
知らず知らずのうちに自分が感染源になって、赤ちゃんにRSウイルスをうつしてしまう危険があります。

 

高齢者の場合も免疫が落ちてくるので、RSウイルスにかかりやすいと推測されています。
2014年には茨城県の介護施設でRSウイルスから肺炎になり、お2人が亡くなっています。

 

RSウイルス感染症の症状はどんなもの?

RSウイルス感染症は、風邪の症状ととても似ています。
乾いた咳が出て、発熱と鼻水の症状が数日続きます。
年齢が上がるほど症状が軽くなる傾向になると言われています。

大人の場合はすぐに治ることがほとんどですが、症状が重くなると咳がひどくなったり、呼吸が苦しくなって呼吸困難になるケースがあります。

 

乳幼児の場合は逆に発熱はなく、鼻水の症状だけで数日のうちに治ります。

ただし、3割ほどの割合で咳が悪化したり呼吸困難になる場合もあります。
特に低出生体重児や、肺や心臓などに疾患がある乳幼児の場合は、症状が重症化するリスクが高いと言われています。

 

RSウイルスの潜伏期間は?

ウイルスの潜伏期間は2~8日とされています。
(多くの場合は4~6日)

 

RSウイルス感染症を予防するには?

RSウイルス感染症の感染経路は2つあります。

・飛沫感染(咳やくしゃみによる感染)
・接触感染(ものを介して感染)

先ずは手洗い・うがい・マスクの着用を徹底しましょう。

 

次に、子供が使うおもちゃやドアノブや手すりなど、誰もが触れる部分を定期的にアルコール消毒することによって、予防につながっていきます。

 

RSウイルスはワクチンや予防薬がありません。
いまだに研究者の間でも不明点の多い症状とのことです。
ですので、手洗い・うがい・マスクとアルコール消毒でRSウイルス感染症を未然に防いでいきましょう。

 

アルコール消毒におすすめなのは、アライグマでおなじみの…

 

やっぱりアライグマでおなじみの「手ピカジェル」が1番安心しますよね。
アマゾンでも「手指消毒・器具消毒剤」でベストセラー1位です。
外出先から帰ってきたり、ご飯を食べる前にワンプッシュを心がけるようにしましょう!

RSウイルス感染症の治療法は?何科がいいの?

RSウイルス感染症の特効薬がないので、基本的には症状を軽減させて抑える対症療法になります。
症状に合わせて、解熱剤や咳止め、鼻水を和らげる薬が処方されます。

 

お子さんの場合は小児科、大人の場合は呼吸器科や内科、耳鼻科にかかると良いでしょう。

RSウイルス感染症まとめ

  • 2歳までにほぼ100%の乳幼児がRSウイルスに感染する
  • 感染すると、気管支炎や肺炎になる恐れがある
  • 1歳未満の乳幼児(特に生後1ヶ月未満の赤ちゃん)は特に注意が必要
  • 高齢者も免疫が落ちているので、感染に気を付ける
  • RSウイルス感染経路は飛沫感染(咳やくしゃみによる感染)と接触感染(ものを介して感染)
  • 予防には手洗い・うがい・マスク・アルコール消毒

 

RSウイルス感染症は大人の場合、ただの鼻風邪と区別がつかない程度で終わることが多いそうです。
一方で乳幼児の場合は重症化する恐れが高いので、大人が十分に気を付ける必要がありますね。

 

RSウイルス感染症は保育園や幼稚園、家庭での感染が高い確率で起きると言われています。
日頃から手洗いとうがいを徹底して未然に防いでいきましょう。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。